2015年02月21日

タモリ - タモリ

アルバム・ジャケットのサングラスをしていないタモリさんを見、アバンギャルドな香りがプンプンとして期待した1枚。 中身は、さすがタモリさん、抱腹絶倒の1作で、電車の中で聞くの厳禁! と、いうこともなく、ただまあ、タモリさんにもこういうアングラ的な時代があったんだよなあ、程度。

そういうことになった理由その1は、日本と世界の距離というのが、アルバム発売当時よりずっと近くなってしまったから。

四ヶ国語マージャン(『第一回テーブル・ゲーム世界選手権大会 於 青森』)、中国語とか韓国語というのは、身近で結構耳にできる所というのはある。今どき、徹夜マージャンなんかするような人も、そんなにいないだろうし。「"武蔵と小次郎"part4〜アフリカ民族音楽"ソバヤ"」にしても、お笑い芸人が世界の隅々まで突撃するようなテレビ番組は、今どき結構ある。とくにアフリカだからといって、斬新だ! 新しい視点だ! とはならん。

そういうことになった理由その2。 テレビで、ナインティナインの背の高い方が、「タモリさんは面白く無いのが面白い」と言っていた。そういうことだろう。

確かな知性を元に、しっかりと作りこまれた印象はある。 しかし、それはウラを返せば、万人を直感的な面白さで笑かせる、ということではない。ああこういう笑わせ方をしたいのだなという意図を、一回アタマの中でバッファさせる必要がある。ナインティナインの背の高い方が言いたかったのは、こういうことではないか。

とはいえ、本作は1977年初出の作品。 もっと若いころの作品と思いきや、すでに32歳ごろ。30も過ぎて、こういう野心的なことをやっていたというのは、驚き。

まもなく70代に突入するタモリさん。 もう全然、お金の心配は必要ないだろう。 確かな知性をもとにちょっと斜めからの視点でクスリとさせてくれる、という人は、なかなかいない。だからして、比較的時間に余裕ができたであろう今、司会者なんだか芸人なんだか分かんない「お笑い芸人」を一蹴してしまうようなものを、ガツンとかましてくれると、楽しい。

(梅)




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東京エスムジカ - 未完成旅行記

東京エスムジカ熱が最も高かったのは、このアルバムが出た頃。 『Going, on the Wing!』シングルを、iTunes Storeから速攻でダウンロードしていたりしていた。

Going, on the Wing!!

曲の最後に、
Attentions please, attention please. Thank you for …
と、飛行機のアナウンス風の効果音が入る。 音質も客室アナウンス風の、あえて悪い音質にして。 ヘタにこういうことをやると、アザトイ、クサイ、ワザトラシイという、逆効果の三重苦になるのだが、それがそうではないところが流石。

鼓動

このアルバム一番のお気に入り。
リズムを刻む 確かな鼓動
思いを伝う 静かな呼吸
あなたを待ち うけるものそれは
優しいだけの 愛ではないけど
インド調だと思う曲に、瑛愛(YongAe)さんと平得美帆さんの、澄んでいるが力強い歌声が乗っかってくる。 生命の息吹をひしひしと感じる。

旅立ちに向けて

桜をテーマに取り上げた、当時の東京エスムジカにしては珍しい、J-POP寄りの1曲。といっても、ありがちなJ-POPチャカポコ感は皆無であり、しっかりと東京エスムジカの多国籍的世界観を維持したまま、このアルバムを〆てくれる。

(松)







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2015年02月20日

坂本龍一 - NEO GEO

音楽図鑑」の3年後に出たアルバム。 同名のゲーム機があるが、どっちが先なんだろうか。 調べるの面倒くさい、程度のことであり、これはどうでもよろしい。

この頃は、坂本龍一さんのアルバムが出る毎に、迷わず買っていた。ウィキペディアを見るまで気づかなかったのだが、
NEO GEO
翻訳・作曲:坂本龍一、ビル・ラズウェル
ゴーゴーとロックと沖縄民謡と民族音楽(ケチャ)をミックスした、以前の坂本の作風にはなかった楽曲。ベースはブーツィー・コリンズ。ケチャは坂本がバリ島で録音してきたものを使用している。沖縄民謡は「耳切り坊主(みみちりぼーず)」。坂本は「ヨーロッパ音楽は実は、ヨーロッパ音楽ではない、ということを証明したかった」と語っている[1]。
「ネオ・ジオ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2013年7月20日 (土) 11:43 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

バリ島のケチャダンスの音楽も取り入れていた。 言われてみれば、確かにそうだ。 異質な要素を、言われるまで気付かないほど、自分の音楽のパーツの一つにしてしまうところが、やはりこれは坂本龍一さんならでは。ん、でも、ケチャを取り入れるのはYMO時代に『Technodelic』でやっている。

キチンと計算した音で、アルバム1枚ごとに違う世界を聴かせてくれる、という坂本龍一さんワールドは健在。健在なのだが、なんかちょっと違ってきてね? という違和感を感じ始めたのも、この頃から。

「SHOGUNADE」が、なんか違和感マックス。「永禄4年5月3日」とう叫び声が、繰り返し入る。(永禄4年5月3日は川中島合戦の日。 ) で、これに、インドネシアのガムラン音階をかぶせる。 日本の戦国時代に、インドネシアという取り合わせは、面白いようだが、なんか大雑把すぎや過ぎないか。

なんというか、欧米から見たアジアの世界観の匂いがし、坂本龍一さん自身の発想というよりも、共同制作したアメリカの音楽家である、ビル・ラズウェルさんの影響なんじゃないかなあ、と邪推している。

(竹)





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