2016年04月13日

宇多田ヒカル - ULTRA BLUE

宇多田ヒカルさんはめっきり聴かなくなりました。 一時期は容量4Gしかないウォークマンに全曲詰め込んでリピートしていたんですけどね。

自分のコトバで自分の世界を伝えてくれる稀代のアーティストであることは論をまたないだろう。 だが、コマーシャルを意識した臭というのも濃厚であり、その匂いが鼻をついてくることも確か。 本作は「タイトルがBLUEなのに、ジャケットの衣装は赤とはいかに?」とかなんとか提灯持ちジャーナリストが語っていたと記憶。

かなり売らんがな精神が透けてしまっている本作だが、『DEEP REVER』と『HERT STATAION』は違う。 無論売ることは必要だが、なんというか、ありふれた言い方なのだがソウルを感じる作品。 それぞれ、結婚、離婚直後の作品。

再婚、出産を経た宇多田ヒカルさんがどういう世界を切り拓いてくれるかというのを非常に楽しみしている。 シングル配信で入手するか、アルバム出るの待つか考え中。

(竹)


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2016年03月15日

矢野顕子 - Welcome to Jupiter

矢野顕子さんの最新アルバム。 レビューなんかを見ると、ファンの欲目としか思えない絶賛コメントばかりが目につく。ので、意識して辛辣目に行きます。

「オトナテクノ」だかなんだかが知らんが、テクノと聞いてすっとんで来るのはYMO世代であり、そういう層を狙っている匂いがぷんぷんとする。 若い人の音楽鑑賞形態というのは動画サイトが主流、そうなるとCD買ってくれる層狙いという点では正解だろう。 だが、こういうマーケティングだかなんだかが支配的なのは、せっかくの矢野顕子ワールドぶち壊しだと思うのですよ。

テクノ、という目の付けどころもどうなんでしょう。 「タンスのような」大掛かりな機材が必要だった時代にはそれも演出としてアリだったろう。 だがそんな演出はYMOも途中で捨てており、いまどきヨドバシカメラで適当に選んだMacintoshで出来てしまうじゃないんですか。前作『飛ばしていくよ』では「そういえばテクノもあったわねぇ、お遊びでやってみようかしら」的余裕を感じられた。 だが、2作ともなり、いかにもパソコングリグリで作りました感が強まっている本作は、さらに哀しくなってくる。

還暦超えしても声がかすれることもなく、ユニークな世界を堅持しているのは、自己研磨の賜物だろう。 敬服。 だがそれだけに、作る人・売る人の不協和音を感じる本作は残念。

ちなみに、Google Play Musicで矢野顕子さんのアルバムを開くと、本作と同時に撮影されたと思しき写真が画面に出てくる。 他のアーティスト写真というのは、わりと無造作にここらへんのにしとくか、程度のものが出てくるが多い。 矢野顕子さんのは、Google Play Music用を意識した気配が濃厚であり、そのドビンクの撮らされている気配濃厚画像をいちいち見せられるのは、ますますもって哀しい。

(梅)




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2016年02月29日

中森明菜 - FIXER

中森さんの最新作だがこれはダメだ。 ダメなところ3点。

安っぽいアルバムジャケット

中森明菜さんのアルバムのなかでは、『BEST FINGER 〜25th anniversary selection』につぐショボさ。カメラのキタムラでポートレート撮って、適当にありものの画像と合わせればできてしまいそうな雰囲気。 初回限定盤と通常版で顔写真を変える芸はある。だがこれ、レイヤー1枚入れ替えただけだろう。

オトク感を出そうとして貧乏臭い

「Rojo -Tierra-」と「unfixable」の2曲のアルバムバージョンが収録されている。 通常バージョンも収録されている。 こういうのは、シングル買った人をまた買わせるために収録させるのが常套手段だと思うのだが、両バージョンをいきなり載せるのは珍しい。 お得といえばオトクなんだが、もう入れられるもんは入れちまえというナゲヤリな姿勢を感じられてしまい、貧乏臭くもある。

圧倒的な声量不足

シングルを速攻ダウンロードした「Rojo -Tierra-」の時にはこれも味のうち、と感じていていた。 だが、これが続けざまにくると、もう悲しくなってくる。 30代、40代と夜半を重ね、味を感じさせて来てはいた。ここまで来ると、萎びたみかんを食わされる気分になってくる。

50代、それは仕方のないことなのかもしれない。 しかしながら矢野顕子さんなんか、還暦超えですよ。 それでいて、あのユニークな世界を断じて壊さない声質をキーブなさっているんですよね。 もうちょっと周囲の思惑に当事者がついていけてないのではないか、とひしひしと感じながら、歌姫シリーズを聞き直していたりしている。

(梅)


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