2015年08月23日

Yellow Magic Orchestra - SERVICE

1983年発売の、イヤな仕事は断るのも仕事のうち、と教えてくれるアルバム。

このアルバムのプロモーションを兼ね、3人が出演したFM番組を、YouTubeで聞いたことがある。 高橋幸宏さんが、「とっても仲良しのYMO」を、不自然なぐらい強調していた。

本作の作詞作曲の分業体制を見てみよう。

service-ymo.PNG

ウィキペディア 「サーヴィス」より。

見事に、細野晴臣さんと坂本龍一さんの組み合わせが、ナイ。 やはり不仲だったのだろう。

すでに解散が前提だったため、メンバー間の衝突はなく、穏やかに作業が進められたと高橋はコメントしている。
ウィキペディア 「サーヴィス」より。

いや、もう、衝突する気力も無くなり、そうは言いつつもYMOという夫婦関係を維持させるに腐心するに至ったというのが、妥当ではないか。

「浮気なぼくら」を、ほぼ英語歌詞版バージョンにして目先を変えてみましたヨ! という印象。 ピーター・バラカンさんのセンスの良さが光るが、YMOならではのモンがあるかというと、ちょっと苦しい。

何より、三宅裕司さん率いる劇団「S.E.T」のコントを挟むという形態、「増殖」でスネークマン・ショーを挟んだ二番煎じ、自己模倣じゃないすか。 「増殖」のような、音楽とコントが溶けこむ感も、笑いの影のメッセージ性もなし。

iTunesのプレイリストで、S.E.Tの項は全除きした、「S.E.T抜きService」を作った。そして、YMOの作品にしては珍しい、3人の個性が強く前面に出てきている、YMOの変わり種として楽しんでいる。

(竹)

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2015年08月22日

Yellow Magic Orchestra - 浮気なぼくら & インストゥルメンタル

前作「TECHONODELIC」から、2年あいた1983年に発売。

ここで2度目の方針転換。 歌謡曲を奏でる後期YMOとなる。 『君に、胸キュン。』はこのアルバムと「UC YMO」に収録されている。 30過ぎのおじさん向けの味付けはしているが、歌謡曲は歌謡曲。

何かのレビューに、「これは歌謡曲ではない。なぜなら●●という曲があって、これはBGMに似ているからである」という趣旨の作文があった。 これは、「照り焼きハンバーグはハンバークではない。なぜなら味付けに醤油を使っているからである」と言っているぐらい強引な理論。 信者全開ですなあ。。

ん、まあ、3人の実力からして、余興でこんなモンもさらっと作れてしまいますよ、という程度。 程度ではあるが、土台のハンバーグがしっかりとしているから、きっちり聴かせてくれる仕上がりになっている。

なんか長いタイトルについて、ちょっと解説が必要。 発売当初は「浮気なぼくら」と、歌詞を省いて、誰かが演奏した「浮気なぼくら インストゥルメンタル」という2作の、別の作品だった。 それを1作にまとめたものが、現行バージョンということ。

そんなわけでまあ、インストゥルメンタルのほうは、シングル買うとついてくるカラオケバージョン以下のものです。

(竹)

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2015年08月08日

Yellow Magic Orchestra - TECHONODELIC

1981年発売。

陰鬱で重い路線を継続。 同じようなリズムがアタマの中を、ウネウネウネウネと回る回る。 だが、決して聞き飽きるということがなく、何回聞いても、「やっぱりこれはいいなぁ」ということになる。

土台がきっちりしているということは、むべなるかな。 曲と曲とのつながりも、相当に練り込み、飽きない工夫をしているのだろう。 とくに、『階段 STAIRS』から『京城音楽 SEOUL MUSIC』のつながりが秀逸。 「あれあれ、曲が変わった!?」と思わせる間もなく、別の世界へと引き込まれていく。

一番のお気に入りは、「新舞踊」。 バリ島のケチャ・ダンスのボーカルを取り入れている。 まあ、伝統音楽を新舞踏と題するあたりは、ちょっと、古色蒼然とした世界観。しかし、1980年代ということを鑑みると、これは、画期的。( 同じくインドネシアのガムラン音階も取り入れているのだが、これは細野晴臣さんが、ソロ・アルバムですでにやっている。)

「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」→「SOLID STATE SURVIVOR」の流れと同じく、前作「BGM」から1年を待たずして登場。 実験的な、作りたいモンを作る→大衆目線まで降りてきて、受けそうなモンを作るというのが、規定の流れになっていたのかもしれない。

ちなみに、「BGM」と「TECHNODELIC」からは、「UC YMO」に2曲ずつしか入っていない。 したがって、中期のYMOの世界を楽しもうとしたら、原典にあたるしかないのですな。

(松)

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