2015年08月08日

Yellow Magic Orchestra - TECHONODELIC

1981年発売。

陰鬱で重い路線を継続。 同じようなリズムがアタマの中を、ウネウネウネウネと回る回る。 だが、決して聞き飽きるということがなく、何回聞いても、「やっぱりこれはいいなぁ」ということになる。

土台がきっちりしているということは、むべなるかな。 曲と曲とのつながりも、相当に練り込み、飽きない工夫をしているのだろう。 とくに、『階段 STAIRS』から『京城音楽 SEOUL MUSIC』のつながりが秀逸。 「あれあれ、曲が変わった!?」と思わせる間もなく、別の世界へと引き込まれていく。

一番のお気に入りは、「新舞踊」。 バリ島のケチャ・ダンスのボーカルを取り入れている。 まあ、伝統音楽を新舞踏と題するあたりは、ちょっと、古色蒼然とした世界観。しかし、1980年代ということを鑑みると、これは、画期的。( 同じくインドネシアのガムラン音階も取り入れているのだが、これは細野晴臣さんが、ソロ・アルバムですでにやっている。)

「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」→「SOLID STATE SURVIVOR」の流れと同じく、前作「BGM」から1年を待たずして登場。 実験的な、作りたいモンを作る→大衆目線まで降りてきて、受けそうなモンを作るというのが、規定の流れになっていたのかもしれない。

ちなみに、「BGM」と「TECHNODELIC」からは、「UC YMO」に2曲ずつしか入っていない。 したがって、中期のYMOの世界を楽しもうとしたら、原典にあたるしかないのですな。

(松)

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2015年08月07日

Yellow Magic Orchestra - BGM

1981年販売。 こっから、YMOは中期に入る。

「1アーテイストの限界はアルバム2枚目目まで」説というのを勝手に唱えている。、YMOに当てはめると、「SOLID STATE SURVIVOR」がピーク、亜流としてと「PUBLIC PRESSURE」と「増殖」が出た、と解釈すると、この仮定が綺麗に収まる。

3作目以降はついてきたファン相手に、自己模倣の繰り返しで、なんとかなるみたいなのだが、YMOはそれをしなかった。 暗く、重い、梅雨時の夜の様な音楽に、方針転換。

YMOの曲は、基本的に聞き飽きるということがない。それは、イタズラに時代に迎合せず、自身の技とハートを、ドーンと振り絞ってきた証だろう。 暗く、重くても、陰鬱な気分になって聴くのがいやになってしまうということはない。しっかりと、一気に聴かせてくれるモンを提供してくれている。

最後の曲『Loom』の、暗い「ミヨ〜ン」という音が変化しながらフェードインしてくるところなんか、鳥肌モンですわ。

細野はYMOのベストと思われるアルバムとして、古くならない音と歌詞の内容の良さから『BGM』を挙げている[2]。

また高橋も、他のアルバムの中で自分たちが言いたいことを初めて歌詞で表現したこと、歌詞に一番こだわったこと、言葉とサウンドがうまく合体していることから『BGM』をベストアルバムと評価している[3]。
ウィキペディア 「BGM (YMOのアルバム)」

とのこと。 私が一番好きなのは、次に紹介する、「TECHNODELIC」。

(竹)

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2015年08月06日

Yellow Magic Orchestra - 増殖 (X∞MULTIPLIES)  

1980年発売。 スネークマン・ショーという、伊武雅刀さんらがやっていたコントと曲を交互に聴かせるという体になっている。

コントに出てくる、「とても有名な会社」の「KDD」ってなんだよ? となる人も、もう少なくないかも知れない。 auのKDDIと似ているが、文字通り、KDDIの半分以下ぐらいはKDD。 「国際電信電話株式会社」の略で、LINEもSkypeもない1980年当時に、国際電話市場を独占し、暴利を貪っていた。 あげく、お偉いさんが公私混同を始めて、KDD事件という、刑事事件まで起こす。

ネットの時代になり、国際通信専業では立ち行かなくなり、2000年に新興の通信会社DDI(第二電電)が実質的にKDDを引き受けてできたのが、「KDDI」。 (ちなみに、KDDの上層部は、合併にあたり、「世が世ならお宅のような新興の会社と合併など」と失言して、ひんしゅくを買ったらしい。 このアルバム発売から20年経過しても、このアルバムが揶揄している、「とても有名な会社」デスよ言ってしまうメンタリティーは変わっていなかった模様。)

いきなり脇道にそれてしまったが、当時の日本の世相というもんを、グローバルな視点で、聴かせてくれる1枚。

終身雇用が約束され、「働けば働くほど人生は良くなる」という暗示にかけらる働き蜂、もしくは日本の紳士たち。 その勢いを海外まで持ち出し、嫉妬されたり、軽蔑されたり。 メイド・イン・ジャパンは世界を席巻したが、西欧コンプレックスは消えませんよね、というあたりを見事に皮肉っている。 中国観が、「なんか面白い語感の言葉を話す人達」どまりなのは惜しいが、まあ、この時代に中国に着目しているという程度でも、見事だろう。

これだけ社会的メッセージを発しながら、説教臭くならんのは、YMOの確固たる音楽性という土壌と、コントを持ってきたセンスの賜物だろう。 しかしまあ、原発反対とステージに立っちゃうのは、これに比べると、あまりに芸がなさすぎるよなあと、余計な一言。

(竹)

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